11月ももう終わり、2018年も残すところ12月だけとなります。
年末調整をしっかりとやり、しっかりと節税をしましょう。
1.投資家の年末調整とは
一般的に年末調整とは医療保険や配偶者控除を申告し、税金の還付を行うものです。
会社員の方は毎年行っていると思います。
投資家の年末調整はこれとは別のものです。
1年の利益を計算し、無駄に税金を払わないで済むように12月の取引を行いましょうというものです。
ちなみに私がこのような表現をしているだけで、一般的な用語ではないので注意してください。
2.主な内容
確定利益の調整
投資資金が増ふえなかっ時、「今年は利益が出てないから関係ないや」というように考えたことはありませんか?
しかし、年始の資金と年末の資金が同じだからといって必ずしも税金が不要なわけではありません。
税金は確定利益の金額によって計算します。
つまり、100万円の確定利益と100万円の含み損がある場合、資金は増えていませんが、100万円の確定利益に対して税金がかかってしまいます。
資金が増えていないのに税金を払わなければならないのはもったいないですよね。
また、損失を出した時、確定申告を行うことで、翌年度の利益から控除されますが、前年度の利益分の税金が還付されることはありません。
つまり、「今年:100万円の損失⇒翌年:100万円の利益」という順番だった場合は税金を払う必要がありませんが、「今年:100万円の利益⇒翌年:100万円の損失」という順番だった場合は今年100万円の利益に対する税金を払い、翌年は税金が0円なだけで還付等はありません。
毎年、利益を出せるとは限らないですし、確定利益がある中で、含み損を持ち越すのは得策ではないと思います。
ふるさと納税
この時期になると大体の1年間の収支も分かってくると思います。
以前の記事でも書きましたが、ふるさと納税は投資での利益でも上限金額を増やすことができます。
給与と投資の利益から上限金額を計算し、ギリギリまでふるさと納税を利用し、ちょっとお得に税金の支払いを行いましょう。
金額の計算やふるさと納税を行っているサービスなどは前回の記事を参考にしてください。
株主優待(おまけ)
株主優待については年末だけに限った話ではありませんが、年末が期限の株主優待は多いです。
気が付いたら期限が切れていた!ということになってはもったいないので、期限をしっかりと確認をしましょう。
3.まとめ
細かいことのようですが、毎年積み重なっていくとバカにできない金額になっていきます。
手元に残るお金で考えると利益を出すことと税金を減らすことは同義です。
利益を出すことと同じくらい、税金を減らしていくことに力を入れることも大事です。
※過少申告などの脱税を推奨しているわけではありません!利益が出た分についてはしっかりと税金を払いましょう!
年末は仕事もプライベートも忙しくなる時期です。
早い時期から少しづつ進めていくことで余裕のある年末を迎えられるのではないでしょうか。